梅干しと日本酒は古くから愛される組み合わせ 梅干しと日本酒の楽しみ方

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白鶴では日々おいしいお酒にあう食べ物や、日本酒の新しい飲み方を模索しています。その中で、今回着目したのは梅干しです。ここでは、梅干しと日本酒の歴史や、相性の良い組み合わせなど、梅干しと日本酒の楽しみ方について紹介いたします。

・梅干しの原型ともいえる梅の塩漬けが「梅干し」として初めて書物に現れるのは平安時代中期です。村上天皇(在位946〜967年)が疫病にかかったとき、梅干しと昆布を入れたお茶を飲んで回復されたという記録もあります。

・鎌倉時代の『世俗立要集』という文献には、「梅干ハ僧家ノ肴」と書かれています。つまり、梅干しはお坊さんの酒のさかなとして利用されていました。

・戦国時代になると梅の効用はますます認められ、兵糧食として用いられた梅干しは軽くてかさばらず、日もちもよいので、大変重宝されました。“軍神”と呼ばれた戦国武将・上杉謙信は、大の日本酒好きとしても有名で、梅干しをつまみに日本酒を飲んだと言われています。

・梅干しの塩味が日本酒にあう
日本酒には梅干しに限らず、塩分の効いたおつまみがよく合います。日本酒自体、お米由来のやさしい甘味がありますが、梅干しの塩味がそれを引き立ててくれます。

・梅干しの種類と日本酒の相性
梅干しには、塩漬けして天日干しした後に、シソの葉と梅酢に漬けただけの「梅干し」と、はちみつや昆布、鰹節などで味付けした「調味梅干し」があります。
酸っぱくて塩っぽい「梅干し」には、甘味のある日本酒がよく合います。
白鶴でおすすめの商品は「上撰 白鶴 生貯蔵酒」。まろやかな旨味伴う甘味と、爽やかな香りとさっぱりとした後味が特長の「上撰 白鶴 生貯蔵酒」と、酸っぱくて塩っぽい「梅干し」は相性抜群です。
「調味梅干し」は、塩分が少ない分、旨みが多いのが特長。そんな「調味梅干し」には、軽快で辛口の日本酒がよく合います。滑らかでやさしい口当たりの「白鶴 特撰 特別純米酒 山田錦」は兵庫県産山田錦を100%使用した純米酒で、後味の軽快さが特長です。「調味梅干し」をおつまみに、ゆっくりと晩酌を楽しんでみてはいかがでしょうか。

・焼酎に梅干しを入れる飲み方は、広く知れ渡っていますが、日本酒にも梅干しを入れる飲み方があります。
飲み方は簡単で、日本酒の中に梅干しを入れるだけ。そのまま飲むとほのかに梅の味を楽しめます。箸でほぐすとダイレクトに梅風味の日本酒に。冷酒でもお楽しみいただけますが、熱燗にすることで、日本酒の甘味が引き立ち、梅干しの塩味とよく調和します。


・梅干しと日本酒で煎り酒をつくろう
万能調味料と言われている「煎り酒」は日本酒に梅干しなどを入れて煮詰めたもので、醤油が浸透する前はこの煎り酒が調味料として使われていました。

煎り酒の簡単な作り方

-材料-
日本酒:300ml
梅干し:1個
かつお節:1袋(3g)


・鍋に日本酒300mlを入れて中火にします。
・梅干し1個を入れます。梅干しはあらかじめつぶしておきます。種ごと入れても大丈夫です。
・沸騰したら、かつお節を入れて弱火にします。
・煮詰まったら火を止めて冷まします。
・キッチンペーパーでこせば出来上がりです。
・出来た煎り酒は冷蔵で2週間の保存ができます。

煎り酒におすすめの日本酒は、「白鶴 まる」。
添加物や甘味がついたものではなく、塩と赤しそのみが使用されているものを使ってください。
冷奴やお刺身にかけると美味しくお召し上がりいただけます。

・梅干しを使った簡単料理レシピをご紹介。是非、晩酌のお供に作ってみてください。

梅とろろ汁(時間:約10分弱)
-材料-
とろろ昆布
梅干し:1個
きゅうり:1/3本
青じそ
しょうゆ:少々

1.とろろ昆布をはさみで短く切り、梅干しは種を取って粗くみじん切りにします。きゅうりは薄い小口切りに、青じそはせん切りにします。
2.器に(1)を等分に入れて冷水を注ぎ、しょうゆ少々をたらして出来上がりです。

タコとキュウリの梅風味和え(時間:約10分弱)
―材料―
タコ(ゆでたもの):100グラム
きゅうり:1本
塩:少々
わかめ(生):5グラム
梅干し(小):1/2
しょうゆ:少々
みりん:少々

1.きゅうりはひと口大に切り、塩をまぶして、水気をしぼります。
2.わかめはさっとゆでひと口大に切ります。
3.タコはぶつ切りにします。
4.梅干しは種を除いて包丁で細かくたたき、しょうゆ、みりんと混ぜます。
5.材料を合わせて器に盛りつけ、(4)をかけて出来上がり。

今回は、梅干しと日本酒をテーマにご紹介させていただきました。どちらも古くから日本で愛されてきた食べ物で、相性がいいことは間違いありません。
是非梅干しと日本酒の相性の良さをお試しください。

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