vol.01

白鶴酒造と考える
お酒のちょっと良い未来

白鶴酒造と考える お酒のちょっと良い未来
白鶴酒造と考える お酒のちょっと良い未来

今回の座談会に参加したのは、営業・研究・製造の各部署から入社5年未満の若手社員たち。お酒の魅力や白鶴酒造で実現したい未来像について、熱く語り合いました。

Member

  • 鶴岡 雄介

    九州支店

    鶴岡 雄介

    2018年入社
    商学部
    経営学科

  • 的野 友美

    東京支社 流通推進部

    的野 友美

    2022年入社
    外国語学部
    外国語学科

  • 近藤 春佳

    研究室

    近藤 春佳

    2019年入社
    先端物質科学研究科
    分子生命機能科学専攻

  • 近藤 孝哉

    旭蔵工場(醸造)

    近藤 孝哉

    2020年入社
    理学研究科
    生物科学専攻

白鶴酒造を選んだ理由

  • 鶴岡
  • 鶴岡:私は東京の下町育ちで、祖父が無形文化財関連の仕事をしていた影響で、日本の伝統文化に強く関心を持っていたことが、日本酒業界に入るきっかけとなりました。実際に入社して、量販店や飲食店向けの営業に携わる中で、日本酒自体もそうですが、酒造りや酒場の文化も含めて、次世代に伝えていきたいと思うようになりました。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:私も日本食を含めた、伝統文化としての日本酒に魅力を感じていました。学生時代、海外旅行が好きで、特にヨーロッパなどでは現地の食文化を大切にしていて、ワインは生活に欠かせないものとして愛されていました。日本でもそういう食文化を残したいと思い、日本酒の造り手を志しました。
  • 的野
  • 的野:私も大学在学中にカナダへ留学をしていましたが、海外で日本食レストランや日本の食材がとても愛されていることを知り、より多くの日本の食文化を広めたいと思いました。近年は日本酒の輸出量も徐々に伸びていて、海外のリカーショップでワインのように日本酒が棚に並ぶ日も、遠くないと思っています。
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:私は大学院で「線虫」という微生物の研究に取り組んでいましたが、食品業界の研究職を志望していました。中でもお酒が料理の味わいを高めるエンハンス効果に興味を抱き、酒類業界に特化して就職活動をしました。白鶴酒造の研究室は他社と比べても歴史が古く、伝統に基づいた酒造りのノウハウと、過去の膨大な研究データを継承し続けている点も魅力でした。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:伝統は守りながら、業界最高水準の技術で日本酒製造に従事できることは、私にとっても大きな魅力でした。実際、私が所属する旭蔵工場では、通年で普通酒を機械製造しながら、毎年11月から2月には、「吟醸造り」という手造りも行います。麹を手で触れて温度管理をしたり、醪の桶を手作業で運んだりするなど、伝統的な酒造りが長年受け継がれています。
白鶴酒造を選んだ理由

長く愛される酒に携わる誇り

長く愛される酒に携わる誇り
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:入社1年目の頃、初めて商品開発を担当したのが、期間限定の「まる 冷酒」でした。日本酒は温度によって味の感じ方が変わるので、何度も試飲を繰り返し、冷やしても美味しく飲めるよう試行錯誤しました。ようやく完成したことを家族に伝えると、地元でわざわざ買って飲んでくれました。「とても美味しかったよ」と連絡をくれた時、これまでにない喜びを感じました。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:私も冬場に一生懸命仕込んだ吟醸酒が、「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞できた瞬間は、とても嬉しかったです。当社では10年以上連続で金賞を獲得しているので、この実績を繋いでいかなければならないという使命感もありました。手造りの時期には、麹やお酒の管理を夜通し行うこともあり、想い入れも強かった分、評価された時の嬉しさもひとしおです。
  • 的野
  • 的野:私は関東圏の量販店に向けた、商品や企画の営業に従事していますが、営業時のプレゼンでは資料に頼らず、できる限り自分の言葉で伝える努力をしています。他店へのリサーチや先輩方から仕入れた情報を織り交ぜながら、私自身の想いが相手に伝わり採用いただいた時は、やりがいも感じますし、次への励みになります。
  • 鶴岡
  • 鶴岡:確かに、量販店やスーパーへの営業では、価格交渉が主となることも多いので、それ以外の提案が採用されると嬉しいですよね。特に、新商品の魅力や必要性をプレゼンしたり、試飲していただく時は、こちらも力が入ります。やはり白鶴酒造の強みは、研究や製造といった技術力と、積み上げてきた歴史の蓄積。そこに納得いただいて採用いただけることが、一番の喜びです。また、得意先の方々や、飲食店で一般のお客様が、当社のお酒を飲んだ時の反応を、直で見ることができた時も嬉しいですね。
  • 的野
  • 的野:とてもわかります。店頭で白鶴酒造の商品を購入いただく姿を見かけたり、お店のお客様から「白鶴のお酒をいつも飲んでいるよ」と生の声を頂くこともあり、当社の商品が如何に広く愛されているかが実感できて、誇らしくなります。

私が感じたお酒の魅力

  • 鶴岡
  • 鶴岡:こういう時代になり酒席の機会は減っていますが、お酒を飲むこと、飲む場所というのは、コミュニケーションのひとつだと思います。特に日本酒は「差しつ差されつ」という言葉にもあるように、お互いにお酒を酌み交わすことで、親交を深めるためのツールにもなります。
  • 的野
  • 的野:私は入社したばかりで、就業中は業務内容の話しかできず緊張の連続です。でも、先輩や上司と一緒にお酒を飲ませていただいたくことで、プライベートの話やお互いの考え方も共有し、一気に距離を縮めることができました。入社後の研修では、お銚子の持ち方や注ぎ方など酒席マナーも教えていただき、TPOに即した飲み方を学べたことも良い経験になりました。
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:私もみんなで飲むお酒は好きですが、一人で飲むお酒もストレス発散になっています。私は普段、感情をあまり表に出せないタイプなので、お酒を飲むことで気持ちがちょっと解放されて、楽しいことはより楽しく、嫌なことがあっても変に落ち込まないようになりました。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:私は山登りが好きで最近は3000m級の山にも挑戦していますが、頂上で飲む熱燗はとにかく最高です。あまりお酒が強くない人にはお勧めできませんが(笑)。あと、日本酒は種類や味わいが多彩にあるので、お酒に詳しくなるとお店でおすすめを聞かれることも多く、それをきっかけに会話が広がる楽しみもありますね。
私が感じたお酒の魅力

和食だけじゃない?
ペアリングこそ日本酒の醍醐味

和食だけじゃない?ペアリングこそ日本酒の醍醐味
  • 的野
  • 的野:料理をより美味しく感じさせるのも、日本酒の大きな魅力ですよね。以前、社内で試して美味しかったのが、レモンクリーム系のラングドシャと「雫花 純米」が持つ柑橘系の味わいは相性が良く、新しい発見でした。あと、海老マヨと「白鶴 Blanc」を合わせると、とても良いハーモニーが楽しめます。
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:日本酒はスイーツとの相性もすごく良いですね。ショートケーキに甘口のお酒を合わせると、生クリームの甘さとイチゴの酸味が、日本酒の優しい味わいにマッチして、クドさを感じさせません。
  • 鶴岡
  • 鶴岡:意外性でいうとカレーのルウです。カレーはスパイス系より日本的なドロッとしたルウの方が私は好きで、合わせる日本酒は「上撰」も良いですが、割とどんなタイプのお酒でも合いますね。カレーライスを出しているお店で、「ルウだけ貰えますか?」とオーダーするのが、九州支店では流行っています(笑)。料理との組み合わせ次第で、日本酒の可能性は無限に広がります。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:私は日本酒にポテトチップスを合わせるのが好きですね。昔、うちの祖父が「塩を舐めながら酒を飲むのが通だ」といっていましたが、それを現代的にアップデートしてみました。「上撰」のような辛口のお酒に、シンプルな塩味のものが特におすすめです。
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:その組み合わせは、私も試したことがあります(笑)。ちょっと熟成が進んだ、老香(ひねか)の強いお酒とよく合いますよ。お酒を知ることで、食の楽しみ方もより幅が広がるので、ぜひペアリングは試してみて欲しいですね。

白鶴酒造で叶えるキャリアと夢

  • 鶴岡
  • 鶴岡:同じ日本でも、地域の人口や食文化によって売れるお酒も異なります。福岡や佐賀は地酒が愛されていますし、南九州では焼酎人気が高い中、少ない日本酒の枠をいかに取れるかなど、いまは九州の独自性を知る良い経験ができています。
    今後は市場規模的にも大きい関西圏や東京など、より幅広い営業キャリアを積むことで、日本酒文化の魅力を次世代に伝える取り組みに繋げていきたいです。
  • 近藤 春佳
  • 近藤春佳:同世代には日本酒に抵抗がある人も多いので、そのイメージを払拭していきたいです。
    実は、私も以前は日本酒をあまり飲みませんでしたが、就活を機に飲んでみたら意外な美味しさに気付かされました。日本酒は繊細な味なので、飲み続けると味の違いが分かるようになります。低アルコールや甘口タイプ、ワインのようなフレーバーなど、現在も様々なアプローチは行っていますが、新たなお酒の味わいを開発することで、より多くの方々に日本酒を楽しんでいただきたいと考えています。
  • 的野
  • 的野:私も若い世代の人たちに、日本酒の魅力を伝えたいという想いがあります。研究室や製造の方々が新しいお酒造りにも挑戦されているので、私は営業としてイベントや企画を通して、幅広い方々にそういう商品を知って、好きになっていただく、きっかけ作りに努めたいと思っています。
    また、行く行くは当初の目標を実現するためにも、海外事業部に所属し、世界中の人たちと共に日本酒で盛り上がれるような、企画や提案をしていきたいです。
  • 近藤 孝哉
  • 近藤孝哉:海外で日本酒の製造を行う企業はまだ少ないのですが、アメリカにある関連会社ではオレゴン州に清酒工場を構えています。
    私は日本で培ってきた現場経験を活かして、現地での日本酒造りや技術の伝承に携わってみたいです。そして、いつか日本酒が世界の人々の食卓に、当たり前のように溶け込む世の中を実現したいと思っています。
  • 鶴岡
  • 鶴岡:こうして他部署の皆さんとお話ししてみて、研究や製造、営業など立場ごとに、色々な想いがあることに気付かされました。
    こうした社内の風通しがさらに良くなることで、これから先もさらに白鶴酒造らしい日本酒を、皆さまにお届けできるんじゃないかと思います。
世代間で語り合う 白鶴酒造の社風

vol.02

世代間で語り合う 白鶴酒造の社風

第一線で活躍する20代~40代のエースたちはいま、白鶴酒造をどのように見ているのか。今回の座談会では世代の垣根を越えて、それぞれが感じている本音をお届けします。

VIEW MORE

共に創造しよう 
人を繋ぐ日本酒の魅力

ENTRY