山田錦と白鶴錦。ラベルには羽を広げ天高く舞う、 それぞれの鶴が描かれています。 透かし絵により、繊細に写し取られた二翼は、 響き合うように並び立ち、 優雅に語り合います。
ボトルネックに落とし込まれているのは、 伸びやかな鶴の首のライン。 その佇まいは、 食の場だけでなく、暮らしの中においても、 本質的な美しさを息づかせます。
一本一本、人の手で丁寧にかたどられた瓶を 収めるのは、白く上質な紙の筐体。 精緻な加工により、その所作もまた磨かれました。 ゆっくりと開かれ、心地よい音とともに閉じられる 蓋のふるまいは、そのひとつの現れです。