東京・銀座屋上の農園「白鶴銀座天空農園」で
自社開発酒米「白鶴錦」の田植えが無事終了!
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白鶴酒造は東京支社屋上の農園「白鶴銀座天空農園」で自社開発酒米「白鶴錦」の田植えを2022 年6月14日に無事終えました。2007年から続く屋上緑化、食育への取り組みとして、例年一般のお客様や留学生に田植え・稲刈りを体験いただいておりましたが、コロナ禍で大勢の人が集まるイベントが難しいため、昨年に引き続き社員で行いました。

また食育の取り組みとして、2009年から地元の小学生による田植えと稲刈りを体験してもらっており、今年も後日コロナ対策を実施したうえで36名の小学生に体験してもらいました。始めは田んぼに入るのをためらっていた子供たちが、もっと田植えをしたいと言うなど泥の感覚が気に入ったようです。終了後は、天空農園に関するたくさんの質問や感想で賑わいました。


■「田植え」基本情報

<参加者> 社員中心に30名程度/小学生36名
<ゲスト>
2022 Miss SAKE  東京 川上 千晶(かわかみ ちあき)さん
2022 Miss SAKE  埼玉 村田 真悠(むらた まゆ)さん
※2名は7月4日開催の最終選考会に出場予定。同日、2022 Miss SAKEグランプリ(日本代表)が選ばれます。

■「白鶴銀座天空農園」基本情報

<作付面積>    110㎡ (大小合わせて7区画)
<高さ>         地上 約30メートル
<使用土>       屋上緑化用の軽量土、深さ15㎝程度
<栽培株数>     約1700株 
<稲刈りの時期> 10月3週頃
<収穫量見込み> 籾付きで50kg前後(2021年度産46.9kg)
<苦労する点>   
一般的な稲作では、土の深さが約60㎝は必要だと言われていますが、屋上での栽培ではどうしても重さに制限がかかるので、厚い部分でも15cmの深さまでしか土を敷けません。そのため、稲に必要な栄養をいきわたらせることに工夫が求められます。また、ビル屋上の直射日光を受けるため、水温の調整やこまめな水の補充に苦労しています。一度水を抜いて水温が上がらないようにするなど、管理を工夫しています。(真夏には水温が40℃を超える事もしばしば)加えて、災害対策も欠かせず、稲は風にも弱いため、風の強い日はロープとネットで風よけを設置することも必要となります。

白鶴銀座天空農園とは
銀座から日本酒文化の情報発信をしたいとの想いから、2007年に白鶴銀座天空農園のプロジェクトを立ち上げ、東京支社(中央区銀座)屋上で自社開発酒米「白鶴錦」を栽培しながら、屋上緑化、食育、日本酒文化の情報発信を行っています。当初、大都会のビルの屋上でのお米の栽培は難しいという声がありましたが、プランターでの栽培が成功し、2008年には田圃を造成しました。毎年、米の品質向上に取り組み、2013年からは白鶴銀座天空農園で収穫した「白鶴錦」のみで仕込んだ商品を数量限定、銀座限定で発売しています。

■白鶴銀座天空農園の歩み
2007年 プランター100基と4斗樽41本を使って栽培開始。
2008年 ビル屋上を大改修し、広さ約110平方メートルの屋上田圃が完成。
2009年 近隣の小学生を対象に食育の授業として、田植え体験・稲刈り体験を開始。
2013年 天空農園で収穫した白鶴錦100%で仕込んだ酒を商品化。以来、毎年限定本数を銀座のみで販売。
2018年 田植え、稲刈り体験イベントとして参加者を一般公募開始。留学生も招待。
2020年 コロナ禍により、天空農園のイベントは自粛。社員中心に田植え、稲刈りを実施。


■白鶴銀座天空農園のプロジェクトについて (チームリーダー 山田 亜由美)
現在、白鶴銀座天空農園のプロジェクトは東京支社営業サポートグループのメンバー(女性7名・男性1名)が、総務や営業事務など日々の業務と並行して運営しています。
昨年4月に天空農園のチームリーダーに着任し、プロの指導と協力のもと、手探りで1年間米作りを経験してきました。
2021年は、梅雨前線による長雨や不安定な天候により、本来暑くなければならない時期が短かったため、全体的な生長の遅れが心配されました。夏の暑い時期の除草作業など、決して楽なものではなく、気持ちが折れそうになることもありましたが、8月終わりに出穂を確認してからは、再び愛着を持って稲に向き合うことが出きました。秋には低温注意報の発令など、収穫に間に合うかという心配が尽きないシーズンでしたが、無事収穫を終えられたことで、達成感と少しの自信に繋がりました。プロジェクトメンバーの協力なくては達成できなかったことだと思います。
2022年も、田植えと共に新しいシーズンが始まりました。リーダー2年目となる今シーズンは、昨年学んだことを生かしながら、背伸びをせず自分らしく取り組んでいけたらと思いますので、どうぞ温かく見守ってください。

自社開発酒米「白鶴錦」について
2007年に品種登録受理された白鶴酒造が独自開発した酒米です。
「山田錦」の母にあたる「山田穂」と「渡船2号」(父にあたる「短稈渡船」は現存せず、近縁種である「渡船2号」を選抜)を70年ぶりに交配させ、誕生したことから「山田錦の兄弟米」という位置づけとなっています。特徴として、「山田錦より粒・心白が大きくなりやすい」、「背丈が山田錦より若干低くなりやすく、倒れにくい」、「出来上がったお酒が、山田錦と比べるとすっきりとした味わいになりやすい」などが挙げられます。

天空農園での日々の活動や生育の様子は、白鶴銀座天空農園公式SNSで発信しております。是非ご覧ください。

https://www.instagram.com/hakutsuru_ginza_official/    https://www.facebook.com/hakutsuru.ginza.official
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