オリジナル酒米「白鶴錦」

白鶴渾身の酒米
「米」に対する熱いこだわりが生んだ白鶴渾身の酒米
米に対するこだわり
酒造りにとって、米は水と並んで最も重要な原料であり、日本酒の品質に大きな影響を及ぼします。それゆえ、私たちは原料米の品種や産地を厳選した上、厳しい品質基準に合格した米のみを選んで醸造に用いています。
また、日本酒造りに適した品種のことを、「酒米(さかまい)」または「酒造好適米」といいます。酒米の中で最も優れた品種として知られるのが兵庫県産「山田錦(やまだにしき)」です。まさに「酒米の王者」と呼ぶにふさわしい品種であり、当社商品にも多く使用されています。

「最高の酒米」を目指して
1995年。私たちは大きなチャレンジとして、「山田錦に勝るとも劣らない酒米を生み出す」という志のもと、新しい酒米の開発に取り組み始めました。その根幹には、お客様のもとへ、より良質な日本酒を届けたいという強い想いがありました。
具体的には、「山田錦」の母にあたる「山田穂」と「渡船2号」(父にあたる「短稈渡船」は現存せず、近縁種である「渡船2号」を選抜)を交配させ、「山田錦」の兄弟品種を作るというアプローチで開発を進めました。公的機関の協力のもと、数百系統におよぶ米を収穫。その中から優れた米100系統を選んで栽培し、そこからさらにより優れた米を選びぬく、といった選抜固定の栽培を繰り返しました。
そして開発開始から8年目の2003年、ついに山田錦にも劣らない品質の米が誕生しました。この品種は「白鶴酒造が育て上げた期待の米である」という意味を込め「白鶴錦(はくつるにしき)」という名前を付け、2007年2月に農林水産省にて品種登録されました。
現在も、「白鶴錦」のおいしさを最大限に引き出すために、栽培技術の向上や遺伝的特性の研究など、様々な取り組みを行っています。また、2012年からは他社への白鶴錦の供給を開始するなど、白鶴錦を通じた業界全体を盛り上げる取り組みも拡大しています。

白鶴錦の特徴
- 大粒で心白が大きい
- 雑味の素となるタンパク質や脂質が少ない
- お米を磨く際に割れにくい
- 稲の背丈が低く倒れにくいので栽培が比較的容易
※山田錦との比較

白鶴錦の足跡
- 1995年
- 山田穂と渡船2号を交配
- 2004年
- 品種名「白鶴錦」として品種登録申請・出願公表
- 2006年
- 兵庫県多可郡多可町で契約栽培を開始
- 2007年
- 2月20日 品種名「白鶴錦」として品種登録受理
- 2012年
- 高木酒造(十四代)に白鶴錦を供給し、他社での醸造を開始
- 2015年
- 「⽩鶴ファーム株式会社」を設立し、同社で白鶴錦栽培を開始
白鶴錦を使用した酒
白鶴錦は白鶴酒造をはじめ、
様々な蔵でも選ばれています。
